サイナスリフトとは、上顎の骨を再生させる治療法です。
上顎の上には上顎洞という空洞があります。
顎の骨の厚みが足りない場合、インプラントを埋め込むと上顎洞へインプラントが突き破ってしまいます。
サイナスリフトは上顎洞の内部に自家骨や人工骨などの移植骨を行い、骨の厚みを増してインプラントが上顎洞を突き破らないように処置をする方法です。
骨の厚みが3mm以下の場合は、サイナスリフトを行います。
ソケットリフトとはサイナスリフトと同様に上顎の骨を再生させる治療法です。
ソケットリフトはインプラントを埋入する穴をその上顎洞の直前まで開けた後に、専用の器具で骨を押し上げ、移植骨を入れた後に再度押し上げます。
すると上顎洞内に盛り上がりが出来るので、インプラントが上顎洞を突き破る事なく埋め込む事が可能となります。
骨の厚みが3〜7mm以下の場合は、ソケットリフトを行います。
GBR(骨誘導再生)とは、欠損した骨組織を再生させる治療法です。
骨の幅が足りない場合、インプラントを埋め込むとインプラントの一部が骨や歯ぐきから露出してしまいます。
その露出してしまった部分を人工膜で覆い、インプラントを埋め込むために必要な骨を再生させる治療法がGBRです。
人工膜で覆った後に、3〜6ヶ月ほど待てばインプラントの周りの骨が十分に再生され、インプラントが露出することがなくなります。
インプラントを埋め込むための骨の幅が大幅に足りない場合は、あらかじめ自家骨や人工骨などの移植骨をインプラントと同じ材質であるチタン製のピンで固定し、4〜8ヶ月間待ち、十分に骨が再生された後にインプラント治療を行います。
リッジエキスパンジョン(スプリットクレフト)とは、骨の幅が足りない場合に、その骨の幅を広げる治療法です。
インプラントを埋入する部分の顎の骨を、専用の器具で裂け目を入れて、その裂け目を徐々に深くしていき骨の幅を広げていきます。
骨の幅が十分に広がったら、その裂け目の部分にインプラントを埋め込み、隙間を自家骨や人工骨などの移植骨で埋めます。