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2018年8月1日
インプラント講習会

皆さん、こんにちは。
歯科医師の荒木です。

先日、岡山大学病院で開催されている「岡山大学病院口腔インプラント講習会」に参加してきました。

今回は、大阪医科大学口腔外科学教室の植野高章教授による「口腔外科医が実践するインプラント術前・術後管理」の講演でした。

不適切な抗菌薬の乱用で、薬剤耐性菌が出現しており、感染症分野では非常に問題となっていることをご存知の方も多いかと思います。

私が子供のころは風邪であってもほぼ抗菌薬を服用していたように記憶していますが、いわゆる「風邪」はウイルス感染症であるため、細菌をターゲットとした抗菌薬は効かないため処方されないことが最近は多いように感じています。

しかし、歯性感染症(むし歯や歯周病など)の多くは細菌由来であるため、歯科では抗菌薬を処方することが多いです。大阪医科大学口腔外科では一般的に歯科医院で多く処方されている抗菌薬を見直し、昔からある第1世代の抗菌薬に変えたのだそうです。口腔内の細菌であれば第1世代の抗菌薬で十分感染を抑えることができること、耐性菌が出現しても後発の抗菌薬で感染を予防できることなど目からウロコ!な講演でした。

本当に投薬が必要かどうかも含め適切な処方を心がけていきます。

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